生理痛の原因は
理解できましたか？

生理痛のおこる原因

その通りです
月経困難症とは
なんかしらの原因で
プロスタグランジンが多い状態で
おこりやすい現象なのです

今回は
プロスタグランジンが
溜まってしまう原因を
大きく４つに分けて解説します

その通りです
産生場所が増えてしまうと
当然産生物も増えてしまいます

大きな原因は
３つ覚えてください

まずは子宮筋腫によって
子宮内膜が引き伸ばされる場合です

これくらいは
よくある大きさです
大きなものでは
２０ｃｍを超える物もあります

内膜から遠い場所の
子宮筋腫であれば
あまり影響はないのですが
図の様な場合は注意が必要です

２つめの原因は
子宮内膜が厚くなってしまう場合です
子宮内膜の厚みは
エストロゲンが関係していましたね？
復習はこちら

その通り
そしてエストロゲンは
実は脂肪からも産生されます

結果肥満の人の子宮内膜は
厚くなりやすいです

肥満が強い方は
閉経後も子宮内膜が
脂肪からのエストロゲンにより
厚くなり子宮体がんになりやすいので
注意が必要です

３つめは子宮内膜症です

この病気はまた詳しく解説しますが
子宮内膜の細胞が
本来あるべき場所（子宮内）以外に
存在する病気です

子宮内膜以外に
プロスタグランジンを産生する細胞が
増えてしまうので、子宮に作用して
結果的に生理痛が増悪します

子宮内膜は
生理で子宮から
排出されることを
覚えていますか？

もしも子宮の出口が
極端に狭かったら
子宮が強く収縮しているのに
子宮内膜がなかなか排出されません
ぎゅうぎゅうの満員電車みたいですね

体質もありますし
まだ年齢が若く
初潮からあまり時間がたってない場合に
おこりやすいですね
生理が始まったばかりの女性は
しばらく生理痛が強い事も多いです

ホルモンは血流に乗って
全身に回りますね

という事は子宮内の血流が悪い方は
プロスタグランジンが子宮内に
いつまでも溜まってしまい生理痛の原因となります

人間の体はどんな小さな細胞にも
血管が張り巡らされています
ストレスや食生活などで
血液がドロドロしていると
血流が悪い状態となります

あと、血管は冷えで収縮しますので
女性に多い冷え性では
血管が細くなり血流が悪いです

最後は食生活です
食生活は
血液の質にも大きくかかわりますが
プロスタグランジンの量にも関係します

日本人の食生活は近年欧米型の
肉の摂取が増えてきましたが
肉、つまり動物性タンパク質は
実はプロスタグランジンの原料なのです

そうなんです
実は食生活って
本当に大事で、月経困難症だけでなく
子宮筋腫や子宮内膜症にも関連があるといわれています

これらの病気は、ある種
婦人科の生活習慣病
くらいの意識を持ってよいと思います

それらも食生活をはじめとして
ストレスや睡眠等が大きく関係しているので
同様ですね
婦人科疾患を予防するためには
食生活を見直すことも本当に大切です

このサイトでも食生活の情報については紹介しているので
是非見てくださいね
婦人科に必要な栄養学