月経困難症の原因分析をした際に
少し触れましたが
月経困難症を4つの原因に分析
今回は月経困難症の大きな原因の一つである
子宮内膜症について解説します
子宮内膜症って
卵巣が大きく腫れちゃう病気じゃなかったっけ?
生理痛がひどくなるし
不妊症にも関係しているって聞いたわ
卵巣が大きくなる症状も多いですが
それだけでは、他の病気とごっちゃになります
子宮内膜症は
子宮内膜以外に子宮内膜細胞がある状態
と覚えてください
子宮内膜以外に
子宮内膜??
分かりにくいわね・・
本来の子宮内膜は
毎月ホルモンによって成長して
生理によって剥がれ落ちるはずですよね?
生理に関わる複雑なホルモンを分かりやすく解説
エストロゲンで厚くなり、プロゲステロンで支えられる子宮内膜
もしも子宮内膜の細胞が
本来あるべき、子宮内
以外に存在していたら
一体どんな不都合が起きるのでしょうか?
子宮の外に出ていくことが
出来なくなっちゃうのかなあ?
子宮の中以外の細胞にも
ホルモンは作用するの?
それはもちろん
ホルモンは血管を通って全身に回りますし
子宮内膜細胞は、エストロゲンやプロゲステロンが
作用するための鍵穴を持っていますから
場所は関係無いのです
ホルモンは鍵と鍵穴の関係
さて、子宮内膜細胞が
毎月外に出れないと
段々体の中に溜まってしまい
その分生理痛の原因である
プロスタグランジンが増えてしまいます
卵巣嚢腫は
子宮内膜症と
どんな関係が
あるのよ?
卵巣の中に子宮内膜細胞があると
段々大きくなってしまい
卵巣嚢腫となってしまいます
嚢腫の中身が生理の出血で
まるでチョコレートの様に見えるので
チョコレート嚢腫と呼ばれます
なるほどね
子宮内膜症で困るのは
卵巣嚢腫と生理痛って事ね
困ったことにそれだけでは無いのです・・
子宮内膜細胞の炎症からおこる
癒着が様々な症状やトラブルを引き起こすのです
癒着って
良く聞くけど
どんな状態なの?
体の中に
傷ついた細胞や炎症があると
他の部分がそれを直そうと
細胞を覆うのです
それが時間たつと固くなり
癒着という状態になってしまいます
絵でイメージするとわかりやすいかもしれません
子宮内膜症のイメージ
卵巣に内膜細胞が存在するとチョコレート嚢腫が出来る
また、内膜細胞の周りには癒着が出来てくる
うわっ!!
こんな状態になるの?
あんまり長く放置すると
この様な状態になります
しかも子宮の背中側は直腸が存在するので
癒着がひどくなると、便秘や排便痛
また膣周囲の可動性も悪くなり性交時痛も出現します
なるほどね
子宮内膜症と診断されたら
しっかり対応しないとだめなのね
そうですね・・
子宮内膜症は生理のホルモンが
病態に大きく関連しているので
若い女性は段々症状が悪化する事が多いです
早めに対応しないと、生理痛だけでなく
様々な症状が出現したり
癒着が強くなると手術がとても大変になったりします
しっかりとした管理が重要になりますね
1.子宮内膜症は子宮内意外に子宮内膜細胞が存在
2.卵巣に子宮内膜細胞があればチョコレート嚢腫に
3.放置すると癒着がおこり、排便痛、性交時痛、不妊症の原因になる
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